この場所はすべての時間が止まっている。何百何千という昼と夜を越すこの遊園地・・・・
しかし生きている俺にはもうじき闇が迫っていた。

アスレチックの上から見たコーヒーカップ。あの場所はどんな世界が広がっているのだろうか。ここからでは何も想像できない。どれだけの廃墟を見てきたとしても想像できない。そういう世界が廃墟には広がっているのだ。

コーヒーカップのさらに向こうにはメーリーゴーランドが待っている。あそこにいい表情の馬はいるだろうか。

中途半端な場所でとまってしまった機関車。駅に着けば人が乗ってくる。だけどこの汽車が駅に着くことも、人を乗せて動き出すことももうない。あと少しで駅なのに動かない、汽車は走るために生まれてきた。動かなくなった体、数歩先にある駅、たどり着きたい。でもたどり着けない・・・・・・残酷な世界。これが捨てられた物が生きる世界。

柵が牢獄のように見える。閉じ込められているかのようだった。
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